おやつと雪の紋様を組み合わせた風呂敷
風呂敷の通販ショップこと京都のれんの商品である洋柄の風呂敷は斬新、かつ愛らしいデザインが豊富に揃っていますが、「雪輪・こむぎ菓子」もまた他の商品に負けない個性的な一品です。
「雪輪・こむぎ菓子」は水色がかかった灰色の生地に2種類の日本独特の雪の紋様が整然と連なっていますが、その紋様のなかには風呂敷の名称となっている小麦を使ったお菓子があちこちに入っています。
チョコやココアの味わいを彷彿とさせるブラウン色のロールケーキやドーナッツ、バターがたっぷり入っていそうなパイやクッキーだけでなく、イチゴ味や抹茶味など
優しい色合いをした洋菓子も豊富です。
お菓子は和紙のちぎり絵で表現しているため、通常のイラストとは
異なる温かみがあります。
実際この風呂敷には雪だるまや手袋、靴下といった冬ならではの
アイテムのシルエットも描かれていますが、お菓子と比べたら
影が薄いです。
他にもオパールのような不思議な色取りをした雪の紋様もあるため、
落ち着いた雰囲気でありながらもカラフルとなっています。
エステルシャンタンというポリエステル素材を用いているので
頑丈なうえに、手触りも良いです。
サイズは2巾で、小さいほうですがバッグにしたり物品を
包んだりする事ができます。
雪の紋様の歴史とその意味
風呂敷に限らず、洋服や小物などファッションに関わるアイテムやゲームの漫画など様々なジャンルで和柄は活用されています。
当然「雪輪紋」こと雪の紋様もそのうちの1つですが、その始まりは平安時代とも安土桃山時代とも言われており、諸説が様々挙げられている状態です。
しかし1つだけ断言できる事はこの紋様は吉祥文、すなわち縁起の良いマークとして親しまれてきた事に尽きます。
大雪になれば土壌の水分は潤い、結果その年は豊作になるので次第に
「豊穣を願う」意味合いが込められるようになりました。
また暑い夏に少しでも涼しさを感じられるマークとして採用された事
も大きく、実は風呂敷以外であれば浴衣に多く描かれています。
そんな雪の紋様は昔から六角形ですが、実のところ六角形になったのは偶然です。
日本で雪の結晶が確認されたのは江戸時代、顕微鏡が輸入してからとなります。
熱心に研究された雪の結晶はその後本にまとめられて出版され、その本を読んだ
絵師たちが意欲的に図案化していき、現在に至るというわけです。
現在は本来の意味を気にせず風呂敷に描かれますが、実はお稽古など学ぶ際に
丁度良い品とされています。
それはこの雪の紋様が円でありながらも欠けているため、それが転じて
「自分はまだ完璧ではない」というアピールになっているからです。