風呂敷というと、一般的には約68㎝四方の二巾が主流ですが、最も小さなものになると
のしを包むにもちょうど良い大きさとなる約45㎝四方の中巾から、大きなものになると
約230㎝四方の七巾まであります。
新しく風呂敷を購入する時には、どのようなものを包むのかという目的を明確にして
サイズ選びをする必要がありますが、小さすぎてしまえば包むことができなくも
なってしまうので、迷ったら大きめのサイズを選択すると間違いがありません。
大きなサイズになると、持ち運びのための物を包むだけではなくさまざまな用途にも
活用することができるようになってきます。
七巾では、その大きさから主に布団などの大きなものを包む時に活用されています。
布団でも二組の布団を包むことができるほどのサイズとなり、引っ越しの時にも
重宝するアイテムとなります。
また、自宅で保管する時にもまとめておくことができ、ビニール袋に入れるよりも
程よい通気性があることからカビがはえる心配もありません。
寝ている間には、寒い時期であっても汗をかいていることになり、その水分が
布団の中まで入ってしまうことになります。
お客さん用の布団として用意しておいたものを片付ける時には、しっかりと干して
水分を蒸発させることは欠かせませんが、それでもビニール袋に入れてしまえば
残っている湿気によってカビが発生してしまうことになり、せっかくの良い布団も
ダメにしてしまうことがあります。
風呂敷は、上質なものであれば絹の糸で織られていることになりますが、他にも
絹のような上質な見栄えのするレーヨン、自宅でも洗濯が可能な綿やポリエステル、
ナイロンなどの素材もあり、どの素材であっても縦糸と横糸を織って作られている
ために斜め方向には伸縮性があります。
つまり、対角で結ぶ風呂敷はさまざまな形の物であっても程よい伸縮によって
きれいにまとめて包むことができます。
布団のようなやわらかいものでなくても、箪笥やケースなどのかたいものも
きれいに包むことができ、包むだけでなく使わないものにカバーとして
使うという方法もできます。