風呂敷の歴史は意外と古く、最も古い記録では奈良時代に遡り、当時はツツミという
名前で呼ばれていた事がわかっています。
平安時代には着物などを包んでおく物として「コロモヅツミ」と呼ばれていました。
風呂敷という名前で呼ばれるようになったのは江戸時代頃ではないかと言われています。
その頃は蒸し風呂に入っており、お風呂から出た時にその上で足などをぬぐい、
濡れた着物などを風呂敷に包んで持ち帰ったとされています。
そんな風呂敷には様々なサイズがあります。
現在では冠婚葬祭の時に香典やお祝い金を贈る習慣がありますが、この時に使うのに
ぴったりなのが、中巾サイズの風呂敷です。
この大きさのものは縦横が45cmになっていますので、小さな贈り物をしたい時に
使いましょう。
ちなみに、風呂敷のサイズの中で最も小さいのがこの中巾タイプです。
この大きさのものはほとんどが縮緬素材で作られており、正絹の縮緬素材で
作られているものであれば、袱紗の代わりに使う事が出来ます。
袱紗のように使う場合は金封包みで包みましょう。
お祝儀と不祝儀では包み方が違うので覚えておくと良いです。
お祝い事の場合は赤色やオレンジ色などの暖色系のものを使いましょう。
慶弔の時にも使えるものとして用意するのであれば、お祝いでも慶弔でも使う事が
出来る紫色のものが1枚あると便利です。
素材には正絹のもの以外にもレーヨンや綿、ポリエステルやナイロン、再生繊維
などがあります。
正絹やレーヨンはドライクリーニングをする必要がありますが、それ以外の素材で
あれば家庭で洗濯機で洗う事が出来ます。
丈夫でシワになりにくい素材といえばポリエステルなので、一番使いやすい素材
という意味ではポリエステルのものを何枚か用意しておくのがオススメです。
最近では柄も様々なものが出てきており、プレゼントとして購入される事も
あります。
色は日本で昔から伝えられている伝統的なものが好まれます。
柄は貝合わせや宝尽くし、松竹梅、蜻蛉などがあります。