風呂敷は正方形と決め込んではいませんか。
実は正方形ではなく一寸(約3センチ)ほど上下が長くなっています。
一方が長いと斜めに引き合う力が生まれてきて、伸縮作用が働いて
使いやすくなるからです。
ハンカチや座布団も一方が少し長いですね。
ただし近年は正方形の風呂敷も多く生産されてきています。
風呂敷は包むばかりではなく、その美しいデザインと機能性で毎日の
暮らしを彩ります。
たとえばインテリアファブリックやファッションとしてなど、
自由な発想で楽しく使うことができます。
包み上がりをきれいにするには、まず中身の大きさに適したものを
選ぶのがポイントです。
対角線の三分の一ぐらいならすっきりと美しく包めます。
ある程度融通が利く風呂敷ですが、中身に対して大きすぎてしまうと
布がだぶついてしまい、小さすぎてしまうと包んだものが見えてしまって
気品が損なわれてしまいます。
できれば中身とサイズにこだわりたいものです。
風呂敷の大きさの基本は左右の巾です。
つまり左右の長さが基本で、34センチを一幅として倍の68センチは
二幅といいます。
大きさは布団類や引っ越しなどに使用する230センチ(七幅)から
熨斗袋などに使用する45センチ(中幅)まで、様々な大きさのものが
販売されています。
こたつカバーやタペストリー、テーブルクロスにとインテリアを
演出し見せたくないところを隠してくれるのが大判のものです。
114センチや128センチくらいで綿素材のものは、洗濯も家庭で
できますのでお勧めです。
50センチ(尺三巾)の綿素材のものは、お部屋でも大活躍します。
ティッシュボックスを包んだりランチョンマットにしたり、
下駄箱の上に敷いたりお弁当箱をかわいく包んでみたりと
自分流の使い方を楽しむことができます。
テイッシュボックスはインテリアの邪魔をしがちな存在ですが、
部屋の雰囲気に合わせた布でぱっとくるむだけで簡単で季節に
あわせた着せ替えも簡単にできます。
また学校や職場で楽しみなお弁当ですが、季節や中身に合わせて
風呂敷の色柄を選べばより一層おいしく感じられます。